図1 使用前と使用済みの核燃料の比較
図1 使用前と使用済みの核燃料の比較.
天然ウランには,核分裂しやすいウラン235が0.72%,核分裂しにくいウラン238が99.27%含まれている.このままでは核分裂連鎖反応がおこりにくいので,一般の原子炉ではウラン235を3〜5%に高めた低濃縮ウランを燃料に用いる.ウラン235が1%程度まで減ると使用済み燃料とする.図は,濃縮度が4.5%で燃焼度がウラン燃料1トン当たり4万5000MW日の場合.プルトニウムはウラン238が中性子を吸収して生成し,それが核分裂して発電にも寄与している.ウラン236も原子炉中で生成する(原子力バックエンド対策専門部会報告書(7)をもとに作成).

図中“使用前の核燃料”について“4.5%濃度”とあるのは“4.5%濃縮”の誤植